生活防衛費の考え方|いくら・どこに置く?
はじめに
急に会社の業績が悪くなったり、体調を崩して働けなくなったり、家電が壊れて急な出費が発生したり……そういう「まさか」って、誰の暮らしにも起こりうることですよね。
そんなときに慌てずにいられるかどうかは、手元にどれくらいの「守りのお金」があるかで大きく変わってきます。これが「生活防衛費」と呼ばれるお金です。
まずは暮らしの土台としてこの生活防衛費を整えておくと、家計全体の安心感がぐっと増します。今回は、いくらくらい・どこに置いておくのがいいのか、わたしなりの考え方をまとめてみます。
生活防衛費とは?なぜ必要なの?
生活防衛費とは、病気やケガ、失業、収入の急な減少など、予測できないトラブルが起きたときに、当面の生活を支えるためのお金のことです。
このお金があると、いざというときに慌てて借り入れをしたり、貯金を使い果たして生活が回らなくなったりせずに済みます。
「もしものときも、しばらくは今の暮らしを続けられる」という安心感があるだけで、日々のお金の使い方にも余裕が生まれますよね。
家計をしっかり整えたい人にとって、生活防衛費は「暮らしの土台」そのものです。
また、投資をしたり検討している人にとっては、これがあるからこそ、値動きに一喜一憂せず落ち着いて続けられる、というプラスの意味も加わってきます。
目安金額はどう考える?
生活防衛費の目安は、働き方や家族構成によって変わってくると言われています。
会社員・自営業・子育て世帯など、ケース別によく紹介されている目安をまとめると、こんなイメージです。
| 夫婦・単身世帯 | 子育て世帯 | |
|---|---|---|
| 会社員 | 生活費の6ヶ月分 | 生活費の1年分 |
| 自営業・フリーランス | 生活費の1〜2年分 | 生活費の2〜3年分 |
会社員は雇用保険(失業手当)や傷病手当金といった公的な保障があるぶん、目安がやや控えめ。
自営業・フリーランスは収入の波が大きく公的保障も薄いぶん、多めに見積もっておくと安心、という考え方です。
もちろんこれはあくまで一般的に言われている目安であって、絶対的な正解ではありません。ご家庭の状況に合わせて、無理のない範囲で考えてもらえたらと思います。
ただ、ここで一つ大事な前提があります。
それは、そもそも「うちの生活費が月いくらなのか」を把握していないと、何ヶ月分と言われても具体的な金額が出せない、ということです。
生活費の把握については、マネーフォワードMEを使った家計簿の付け方や、固定費の見直しについて別記事で詳しくまとめる予定なので、そちらもあわせて読んでもらえると、目安金額がより具体的にイメージしやすくなると思います。
どんな形で持っておくのがいい?
生活防衛費の持ち方を考えるときにいちばん大事にしたいのは、「いざというときにすぐ動かせるかどうか」という視点です。
せっかく確保していても、必要なタイミングですぐ使えなければ意味がないですよね。
定期預金や個人向け国債も選択肢としてはよく紹介されますが、正直なところ、わたし自身はあまりおすすめしていません。
理由は、「解約するのに手間がかかるから」。
生活防衛費を持ち出すような「いざというとき」に、「金融商品の解約」なんて面倒なことしていられない気がしませんか?笑
なので、生活防衛費はシンプルに普通預金に置いておくのがいちばんラクだと思っています。
おすすめ:ドコモSMTBネット銀行の「目的別口座」
わたし自身は、生活防衛費をドコモSMTBネット銀行の「目的別口座」に分けて置いています。
代表口座(メインの口座)とは別に、目的ごとにお金を分けて管理できる目的別口座という仕組みがあるので、そこに「生活防衛費」という名前をつけて、他のお金と混ざらないようにしているイメージです。
とはいえ普通預金なので、必要なときにはすぐ動かせる安心感もあります。
ちなみにドコモSMTBネット銀行には「スマプロランク」という優遇制度があって、ランクが上がると他行宛ての振込手数料の無料回数が増えたりします。
このランク判定の残高条件にはこの「目的別口座」の残高も含まれるので、生活防衛費を目的別口座にまとめて置いておくと、結果的にランクの残高条件も自然にクリアできてしまう、というメリットもあります。
このあたりの仕組みについては別記事でも詳しく書いているので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。
生活防衛費は真っ先に貯めるべし
生活防衛費は、暮らしを守るための土台になるお金です。
個人的には、他の何よりも優先順位を高くして、できるだけ早くまとめて確保してしまうのがいいと思っています。
投資や特別費の積み立てなど、お金の使い道はいろいろありますが、まずはこの生活防衛費から。
ここが整っていないと、いざというときに他の資産を崩さざるを得なくなったり、せっかく育てている資産計画が崩れてしまったりするからです。
とはいえ「大事なのはわかっているけど、そもそも貯める習慣がなくて、なかなかまとまった額を貯められない」という場合もありますよね。
そんなときは、まず「先取り貯蓄」から始めてみるのも一つの手です。
収入が入ったら先に貯蓄用の口座へ一定額を移してしまう仕組みで、「貯蓄する」という行動そのものを習慣化しやすくなります。
貯蓄の習慣がすでにある方は、生活防衛費は一気に貯めてしまうのがいちばん安心です。
まだ習慣がないという方は、先取り貯蓄でまず「貯める癖」をつけるところから始めてみてください。
まとめ
生活防衛費は、暮らしの安心を支えてくれる大切なお金です。
まずは自分の生活費を把握するところから、少しずつ整えていきましょう🌱
