「貯める」から「増やす」へ|投資が自動で動き出す仕組みづくり【SBI証券編】
前回の記事では、「1つの口座をハブにして、生活費も貯蓄も自動で仕分ける仕組み」について書きました。
投資用資金の準備まで自動化できた後は、投資そのものも自動で回す仕組みを作っていきましょう。
今回は、わたしが実際に使っているSBI証券を例に、「毎回購入ボタンを押さなくても投資が勝手に進んでいく」設定について、具体的に紹介していきますね。
SBIハイブリッド預金って何?|
証券の「待機資金」を自動でつなぐ仕組み
まず最初に押さえておきたいのが、SBIハイブリッド預金の存在です。
これは、ドコモSMTBネット銀行とSBI証券をつなぐ専用の預金口座です。
ここに入っているお金は、そのままSBI証券で「投資に使えるお金」として自動的に反映されます。
つまり、通常なら必要な「銀行口座から証券口座へお金を移す」という作業が、まるごと必要なくなるということです。
普通預金として置いておくお金と何が違うのかというと、SBIハイブリッド預金に入れたお金は、預金でありながらそのまま投資に使えるお金にもなっているという点です。
使っていないお金は普通に預金として置いておきつつ、いつでも投資に回せる状態を保てる、いわば「投資の待機所」のような役割を果たしてくれます。
金利も普通預金より少し高めに設定されていることが多いのですが、これは変動するので、最新の情報は必ず公式サイトで確認してくださいね。
前回の記事でも少し触れましたが、ここが「貯める」と「増やす」をつなぐ、いちばん最初の仕組みになります。
SBIハイブリッド預金の設定方法
SBIハイブリッド預金の仕組みがわかったところで、実際の設定方法を見ていきましょう。
まず前提として、ドコモSMTBネット銀行とSBI証券、両方の口座を持っていることが必要です。証券口座をまだお持ちでない方は、先にSBI証券の口座開設を済ませておいてくださいね。
両方の口座があれば、あとは銀行アプリの中から「SBIハイブリッド預金」の申し込みを進めるだけです。この連携をしておくことで、銀行と証券がひとつながりになります。
連携が完了したら、次にやっておきたいのが、前回の記事でも紹介した「定額自動振替」です。これを使って、普通預金からSBIハイブリッド預金へ、毎月決まった金額を自動で振り替える設定をしておきます。
たとえば「毎月26日に、SBIハイブリッド預金へ3万円」というように設定しておけば、その後は何もしなくても、投資に使えるお金が自動でこの口座にたまっていく状態になります。
ここまでできれば、「入金」の自動化は完了です。次は、このお金をどう活かすか、NISA口座の準備から見ていきましょう。
NISA口座の活用|
非課税のメリットを受け取る準備
投資に使えるお金の流れができたところで、次はNISA口座の活用について整理しておきましょう。
自動つみたての設定自体は、証券総合口座があればできます。とはいえ、せっかく投資をするなら非課税の恩恵を受けられるNISA口座を活用するのがおすすめです。
新NISAの制度については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
NISA口座には、つみたて投資枠と成長投資枠の2種類がありますが、どちらの枠でも自動での積立設定が可能です。
まだNISA口座をお持ちでない方は、あわせて開設しておくとよいでしょう。口座開設まで数週間かかることもあるので、余裕を持って手続きしておくのがおすすめです。
口座の準備ができたら、あとは実際に「何を」「いくら」「どのタイミングで」買うかを設定していくだけです。ここまで来れば、ゴールはもうすぐです。
積立の自動購入設定|
「増やす」が完全放置になる
いよいよ、実際に投資信託を自動で買い付ける設定です。
SBI証券の積立設定画面で、購入したい投資信託・毎月の金額・積立日を指定します。
銀行引落の設定を「SBIハイブリッド預金」にしておけば、ここまで紹介してきた入金の流れとそのままつながります。
金額を決めるとき、「これからずっとこの金額なのかな」と気負う必要はありません。積立設定はいつでも変更・停止ができるので、まずは無理のない金額から始めて大丈夫です。
わたし自身、育休中はつみたて金額を控えめにしていた時期もありました。状況に応じて見直していけば十分です。
積立日は、月末や月初など、SBIハイブリッド預金にお金が入ったあとのタイミングに設定しておくと、残高不足の心配なく買付が進みます。
設定が完了すれば、あとは何もしなくても、指定した日に自動で買付が実行されていきます。
証券口座にお金を移す手間も、購入ボタンを押す手間も、ここまでの設定でまるごとなくなります。「貯める」から「増やす」まで、口座を眺めなくても勝手に進んでいく状態のできあがりです。
気をつけたいこと
ここまでの仕組みを動かすにあたり、気をつけておいた方がいいなと感じたポイントをまとめておきます。
① 残高不足だと、その回の買付ができない
SBIハイブリッド預金の残高が足りていないと、その回の積立は成立しません。定額自動振替の振替日と積立日の間に、数日余裕を持たせておくと安心です。
② NISA枠には上限がある
つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円までという上限があります。毎月の積立額を設定するときは、年間でこの上限を超えないかを一度計算しておくと安心です。
この金額は国が制度として定めているものなので、証券会社によって変わることはありませんが、制度自体が今後改正される可能性はゼロではありません。気になる方は都度、金融庁の発表などをチェックしてみてくださいね。
まとめ:
「貯める」から「増やす」まで仕組みにおまかせ
前回の記事では「1つの口座をハブにして、生活費も貯蓄も自動で仕分ける仕組み」について。そして今回は、そのハブ口座からもう一歩先、SBIハイブリッド預金を通じてSBI証券とつなぎ、積立の設定までを自動化する方法を紹介しました。
給与や生活費の振り分けと同じように、投資も「設定さえ済ませてしまえば、あとは自動で回る」仕組みにできます。「入金」も「購入」も、いちいち自分で操作する必要はもうありません。
もちろん、投資には値動きのリスクがあります。金額の大きさよりも、無理のない範囲で長く続けられることの方が大切です。
最初から完璧な設定を目指さなくても大丈夫。少しずつ調整しながら、自分に合った形を見つけていってくださいね。
「貯める」も「増やす」も、日々の生活の中で意識しなくても回っていく。そんな家計と資産形成の仕組みを、一緒につくっていきましょう。
(楽天証券をお使いの方向けには、また別の記事で仕組みを紹介しますね)
※ 各サービスの仕様や制度の内容は変更になる場合があります。最新情報は必ず公式サイト・金融庁等の発表でご確認ください。
