「たまの支出」も、実は「いつもの支出」:月々の予算に組み込む考え方
車検の通知ハガキが届いて「あ、そういえば…」ってなったり、今月はカードの引き落としが多いなと思ったらAmazonプライムの年会費が引き落とされていたり。
金額も時期も、実はカレンダーを見ればだいたいわかるはずなのに、なぜか毎回「急な出費」扱いになっちゃう支出、ありますよね。
今回はそんな支出を、月々の予算にあらかじめ組み込んでしまう考え方を紹介します。
「たまの支出」って?
家計簿の支出は、「いつも・ふい・いつか」の3つに分けて考えると管理がすごくラクになります。
このでも書いたとおり、「いつもの支出」は、家賃や食費のように毎月出ていくお金だけじゃなく、タイミングも金額もほぼ読める支出全般を指します。
だから、車検やAmazonプライムの年会費のように、数年に一度・年に一度しかない支出も、実は「いつも」の仲間です。
とはいえ、毎月ではなく数年〜年に一度来る支出は、そのままだと管理しづらいのも事実。
この記事では、こうした「頻度は低いけど、タイミングも金額もほぼ読める支出」のことを「たまの支出」と呼んで、具体的な月割りのやり方を紹介していきます。
いつもの支出
タイミングも金額もほぼ読める
毎月の支出
家賃・食費など
毎月かかるたまの支出
車検・税金・年払いなど
数年〜年に一度どちらも月々の予算に組み込む
たまの支出には、たとえばこんなものがあります。
- 車検(2年に1回)
- 固定資産税(年1回)
- 自動車税(年1回)
- 年払いのサブスク(Amazonプライムなど)
こういう支出は「たまにしかない=ふいの支出」に見えて、実は予測できるので、「いつも」に組み込んで月割りにしてしまえば、毎月の予算の中で完結させられます。
「たまの支出」を毎月予算に組み込む
支払い時期×金額が一定の支出
やることはシンプルで、その支出が何ヶ月に1回発生するかで割るだけです。
- 年1回(固定資産税・自動車税など)→ 12で割る
- 半年に1回のもの → 6で割る
- 車検(2年に1回)→ 24で割る
たとえば固定資産税が年間6万円なら、6万円 ÷ 12 = 月5,000円を毎月積み立てておく、という考え方です。
💡 月割り計算はこれだけ
支出額 ÷ 発生頻度(月数) = 毎月の積立額
- 年1回のもの → 12で割る
- 半年に1回のもの → 6で割る
- 2年に1回のもの(車検など)→ 24で割る
言葉で説明するより、実際に数字を当てはめてみる方が早いかもしれません。下のツールに支出額と頻度を入れてみてください。
「たまの支出」月割り計算ツール
↑ボタン以外の頻度も、数字を直接入力できます
支払い時期は一定だけど、金額が毎回変わる支出
車検みたいに、整備費用によって金額が毎回変わる支出もありますよね。この場合は、
- 前回・前々回の実績金額を確認する
- 少し多め(例:1〜2割増し)で見積もっておく
- 見積額を月割りする
の3ステップで進めましょう。
多めに見積もった分は、余れば翌年に繰り越せばOKなので、「ぴったり当てにいく」必要はありません。
「たまの支出」用の積立口座を準備する
月割りした金額は、計算するだけじゃなく「どこに置いておくか」も大事なポイントです。
生活費用の口座に混ぜておくと、月々の残高だけ見て「お、余裕あるじゃん」と使い込んでしまいがち。たまの支出用に計算した分は、生活費口座とは別の場所に置いておくのがおすすめです。
たまの支出用に計算した月割り額は、まとめて1本の定額自動振替で「たまの支出用の積立口座」に移してしまうのがおすすめです。
私が活用しているドコモSMTBネット銀行では、設定できる定額自動振替は10件までです。
車検・税金・サブスクをバラバラに設定すると他の積み立て設定ができなくなってしまうので、合計額を1本にまとめておくのがおすすめです。
「結局何にいくら使ってる内訳だっけ?」となりそうな場合は、家計簿アプリやメモで簡単に一覧化しておくと安心です。
自動振替を使った貯め方の考え方は、こちらでも紹介しているので、そちらもあわせてチェックしてみてください👇
月割り計算の例
簡単な数値例で見てみましょう。
| 支出 | 頻度 | 想定金額 | 月割り額 |
|---|---|---|---|
| 自動車税(1.5〜2Lクラスの目安) | 年1回 | 36,000円 | 3,000円 |
| Amazonプライム年会費 | 年1回 | 5,900円 | 492円 |
| 車検 | 2年に1回 | 120,000円 | 5,000円 |
※上記は例としての金額です。実際の税額・会費は納税通知書や公式サイトで確認してください。
この3つだけで、月8,500円ほどを「たまの支出」として積立枠に入れておけば、通知が来ても慌てずに済みます。
支出の見直しにも役立つ
ちなみに、月割りにするメリットは「予算に組み込みやすくなる」だけじゃありません。
まとめた年額だと感覚的につかみにくい支出も、月割りにすると「1ヶ月あたりこれくらいかかっている」というのが具体的に見えてきます。
たとえば年払いのサブスクを月割りしてみて、「これは自分にとって払う価値があるか」を考えるきっかけになったり。
もう少し大きな例で言うと、車の維持費。まとめて見ているとピンとこなくても、月割りにしてみると「毎月これだけかかっているのか」と実感がわきます。それでも車を持ち続けたいかどうかを考える、一つの判断材料にもなります(もちろん、その費用を払ってでも使いたいモノであれば、それはそれで満足度の高い支出のはずなのでOKです)。
「たまの支出」を月割りで考えることは、予算管理だけでなく、支出そのものを見直すきっかけにもなるんです。
まとめ
車検や固定資産税のような「たまにしかないけど、実は読める支出」は、頻度(月数)で割るだけで、毎月の「いつもの支出」に組み込めます。
さらに生活費口座とは別の場所に積み立てておけば、通知が来た瞬間の「うっ」がなくなります。
次に車検の通知やアマプラの引き落としを見たとき、「あ、ちゃんと準備してた」って思えたら、それだけでちょっと気持ちがラクになるはずです。
一度計算して積み立てさえ始めてしまえば、あとは特に意識しなくても回っていきます。まずは1つだけでも、計算してみるところから始めてみてくださいね。
